PRODUCTS
キノット商品のご紹介
ふんわり
コットンに
包まれる
COTTON JOURSEY CLOTH
綿カットソーシリーズ
KINOTTOのカットソー素材は、ふんわり感が何よりの魅力。古代から綿花栽培が行われている土地で育てられた、希少価値の高い品種のコットンを使っています。適度な張り感を持ちながらもからだを包み込む柔らかい素材感は、繰り返し洗濯しても変わりません。むしろ、水にくぐらせることで、より肌に馴染む着心地を味わうことができます。素材の持ち味はもちろん、オリジナルでパターンを引くことで、シルエットにもこだわりました。襟ぐり、袖丈や着丈は、安心して着こなせるフォルムに仕上げています。丁寧な縫製を心がけることで、優しい着心地を実感していただけるはずです。
The most appealing point of KINOTTO’s jersey cloth, used in T-shirts and other items, is its softness. We use a rare and expensive type of cotton taken from an area where it has been grown for hundreds of years. The soft material envelops your body with just the right amount of tension, which does not lose its comfort through repeated washes. Washing will actually change the fabric, making it increasingly fit closer to the skin and achieving new levels of comfort.
While we are very particular about the materials, we also take the silhouette and patterns into careful consideration. The neckline, sleeve length and garment length keep a form that can be worn beautifully without adjustments. We are confident that our careful stitching process will provide you a graceful and comfortable wear.
この商品についてのNOTE
みんなのTシャツ
日本全国、南の方から梅雨が明けはじめた途端に広がる真っ青な空とまぶしい太陽、気温がグッとあがる地点も増えてきて、本格的な暑さ対策が必要な時期がやってきました。
夏が好きな人も苦手な人も、これからの気温の高い季節には、汗をかいても気軽に洗濯できて、さっぱり着られるコットンやリネンなど、天然素材のアイテムがオススメです。

穏やかなカラー揃いで、ふんわりとした肌触りも魅力のKINOTTOのカットソーシリーズは、
前回までのNOTE「カットソーをかたちづくる風景」- 紡績工場編 1~ 4 – でもご紹介した通り、世界中から選りすぐられた個性的な綿花が、多くの工程を経て丹念に美しく整えられ、それぞれの特性を活かしつつ紡がれた MADE IN JAPAN のコットン糸からつくっています。
さまざまな土地で育つ個性豊かな綿花からわたしたちが選んだコットンは、
繊維が太く、繊維長が長めで、繊維の白度が高く(色が白く)、繊維の中心に空気を多く含むタイプ。
「カットソーをかたちづくる風景」- 紡績工場編 3 –にも登場した「コーマ」という工程を経ることで、ナチュラルな艶が美しく繊細な色の表現にもぴったりの糸に仕上がっています。

そんな魅力的な素材と出会った当初、KINOTTOの頭の中にむくむくと湧いてきたイメージが、
大人も子供も、老若男女みんながそれぞれ気持ちよく着られる「みんなのTシャツ」。

こんなに気持ちの良いコットンがあるならば、ぜひいろんな人に体感してもらいたい!
そんな想いからわたしたちは(かなり)思いきって、小さな子供から大人までみんなが着られるTシャツをつくることに決めたのでした。

身長90センチ前後の子供たちの着用を想定した、0サイズ
身長120センチ前後の子供たちの着用を想定した、1サイズ
レディスのS~Mサイズくらいの人の着用を想定した、2サイズ
レディスのM~Lサイズくらいの人の着用を想定した、3サイズ
メンズのMサイズくらいの人の着用を想定した、4サイズ
KINOTTOにとってTシャツを5つのサイズラインナップすることは大きな挑戦でもあったのですが、
ここ数年は普段2サイズや3サイズを着用されている方にも、ちょっぴりゆるっと着られる4サイズを手に取ってもらえるタイミングも増えてきたり、
時代の流れとともにTシャツの着こなしも変化して、新しい風が吹いているなぁと実感しているこのところです。
ふと考えてみれば、Tシャツというアイテムは、とっても不思議な存在で、シンプルだからこそ着る人それぞれにこだわりがあったり、無かったり。
ある場所では古着のロックTシャツが熱狂的ブームになっていたり、人気のサイズ感も時代によって大きくなったり小さくなったり。
有名人が身近なオリジナルグッズとして販売しているものがあるかと思えば、気軽には手の届かないハイブランドが手がけるようなものも存在していたり。
素材にしても実にさまざまで、同じ「綿100%」表記でも、もちろん質感には大きな差があるし、身につけたときの感じも(着心地の意味でも、雰囲気の意味でも)やっぱり全然違っていたり・・・
とにかく自由度の高いアイテムだから、誰もがそのときの自分に合わせて手にしたものを、それぞれご機嫌に過ごすための相棒として、楽しく着られるのかもしれません。

何はともあれ、これからの時期ぜひご活用いただきたいKINOTTOのTシャツは、ふんわりとした肌触りやきれいなカラーはもちろん、その着心地の良さにもご注目!
糸を詰めすぎず、緩すぎず、絶妙な編み加減でつくられるカットソー生地は、汗をかく時期にも熱がこもりにくく、軽やかなのに身体にまとわりつかないのでとっても快適。
着るたびに気軽に洗えて乾きやすいのも、日々の暮らしにおいては嬉しいポイントです。
例えば、しっかりみっちり編まれた生地は、型崩れしにくいメリットがありますが、生地が重たくなってしまったり、暑い時期には熱がこもりがち。
はたまた、ソフトな手触りや軽やかさを持たせて編まれた生地は、薄手で涼感はありますが、生地が身体のラインを拾いがちで、型崩れなどメンテナンスが心配な側面も。
わたしたちのカットソー生地は、適度なハリ感と弾力がありながら、柔らかさも併せ持つオリジナル。日本のメリヤス産地としても名高い、和歌山県にある工場さんで編んでもらっている大切な素材です。
次回のNOTEでは、そんなカットソー生地を生み出すMADE IN JAPAN の現場をご紹介。
いつもお世話になっている工場から「KINOTTOをかたちづくる風景」-メリヤス工場編 –
をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに~
カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 4-
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KINOTTOの「カットソーをかたちづくる風景」- 紡績工場編 –
その舞台は、いつもお世話になっている大阪の泉州地域にある紡績工場
「エシカル」や「サステナブル」といった取り組みが
いまほど身近ではなかった頃から
綿花栽培の労働環境などにも配慮した原料調達をしつつ
個性豊かな素材を生み出し続けている会社です
そんな志あるものづくりの達人たちが
「着るもの」の「もと」となる「糸」をつくりあげる現場より
MADE IN JAPAN の日常のひとこまをお届けしています
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世界各地からやってきた個性豊かな原綿が(カットソーをかたちづくる風景 – 紡績工場編 1-)、
『混打綿(コンダメン)』という工程を経て(カットソーをかたちづくる風景 – 紡績工場編 2–)、
『カード』『コーマ』でスライバーとなり(カットソーをかたちづくる風景 – 紡績工場編 3-)、
わたしたちにもお馴染みの「糸」となっていく様子を、前回の続きからご紹介していきたいと思います。
『カード』や『コーマ』の工程を経てつくられたスライバーは、コットンの繊維がすっかりほぐされ異物も取り除かれているのですが、それぞれスライバーごとの太さや重さなどにまだムラがある状態。
それら全てを均整な状態にしていくのが『練条(レンジョウ)』です。
『練条(レンジョウ)』では、『カード』や『コーマ』後のスライバー6本~8本をまとめ合わせ、
引き延ばしながら再び1本のスライバーにまとめるという作業を2~3度繰り返し、太さを均整にして、縮みを無くし、繊維が平行に揃った状態にしていきます。

練条によりつくられた均整なスライバーは、糸の手前となるボリューム(スライバーより細く糸より太い状態)に引き伸ばし、少し撚り(より)をかけた状態にする『粗紡(ソボウ)』という工程へ向かいます。
早速、『粗紡』を行う機械の正面にまわって様子を見てみると、スライバーがこれまで見慣れた姿から変化していて、「あれ!?」と目を丸くしたKINOTTO。
そんな様子を見たMさんは、機械の中間部分にある茶色のローラーを持ち上げながら、その変化の起こる場面(撚りをかけているところ)を見せてくれました。

写真の奥(機械の裏の方向)から『練条(レンジョウ)』により均整になったスライバーがやってきて、手前の穴に入っていく間に繊維が撚られ、粗めの糸状になっているのが一目瞭然。
画像中央あたりに見える、ギザギザの刻まれた銀色のバーと小さな茶色のパーツ、そして今は持ち上げられている茶色のローラーの間を通過することで、繊維の束(スライバー)が引き伸ばされつつ撚りがかかる(粗糸になる)仕組みになっているのだそう。

そんな工程を経てつくられた「粗糸(ソシ)」はこんな感じ。
撚りがかかってこれまでより強度を備えたこの粗糸から、この後さまざまな種類の糸が生み出されていきます。
シュルシュルシュルシュル・・・・・・・・・
粗紡機から少し歩いた先で、何やら新たな機械音が聞こえてきました。

おお~!ついに「糸」を紡ぐ機械、『精紡機(セイボウキ)』の登場です。
通路の左右には数えきれないほどの糸の管がずらりと並び、ものすごい勢いで糸が紡がれていく様子は圧巻。
この『精紡(セイボウ)』工程では、粗糸を引き延ばして撚りをかけ、番手に合わせた「糸」に仕上げていきます。
※ちなみに、撚りを強くすると硬くて強い糸、撚りを甘くすると柔らかく弱い糸ができあがります。
ふと、「精紡機の上部から吊り下げられ、自動で前後に移動しているブルーの筒状のもの 」に目が止まり、Mさんに尋ねてみると、「これは、機械のまわりを掃除する自動掃除機なんです」とのこと。
なるほど、精紡は紡績工場の商品となる「糸」を生み出す工程で、塵や埃はもちろん御法度。
※糸に異物など不要なものが混入してしまうと、B品になってしまう恐れもあるのです。
ものすごいスピードで糸を紡ぐ機械付近の床が、埃ひとつない状態であることに感心すると同時に、せっせと働く自動掃除機の姿がなんだか頼もしく感じられた一幕でした。

あらためて精紡機に目を向けると、上部にはボリュームたっぷりの粗糸が設置されており、その下でシュルシュルと「何か」が素早く動く輪の部分を通じて、どんどん糸ができあがっていきます。

その「何か」ありそうな輪の部分をじっくり観察していると、
「そのリング(輪)の部分で糸を撚糸しているんですよ」と言いながら、糸の管を外して見せてくれたMさん。

輪(リング)の周りを素早く動いていた「何か」は「トラベラー」と呼ばれる小さな小さなパーツでした。

この「トラベラー」が、リングに到達する前の段階で引き伸ばされた粗糸を誘導しつつ、リングに沿って回転することで糸に撚りがかかる仕組みになっているのだとか。
そして、細い番手の糸を紡ぐときには小さなトラベラー(左のもの)、
太い番手の糸を紡ぐときには大きなトラベラー(右のもの)と、
つくるべき糸の番手に合わせ、全てのリングに取り付けるトラベラーを手動で付け替えるのだそう。
「え!?この細かいパーツを毎回、人の手で付け替えているんですか?」と驚いて、思わずMさんの方に顔を向けて尋ねると、
なんとこちらの工場では、「現在、月におよそ120品番という多種の糸を生産しているため、1日に5~6回程度生産する糸を変える必要があって、もちろんその都度全てのトラベラーを交換している」のだと教えてもらい、またまたビックリ!
試しにトラベラーをひとつ付け変えるところを見せてもらったのですが、入口も出口もない輪(リング)にとても細かいパーツを嵌め込むのは、ベテランのMさんでさえ手こずる場面もあるほど繊細な作業で、数が多ければもちろん骨が折れること間違いなし。
このとんでもなく手間のかかる作業と、その都度必要になる機械の微調整を考えれば、生産効率のみを第一に追求するタイプの工場ならば、きっとこのような対応を選択していないはず・・・・
Mさんたちのものづくりに対する真摯な姿勢と対応に、密かに頭の下がる思いになったKINOTTOなのでした。
そんなトラベラーを交換する技と、その作業量に思いを巡らせつつ精紡機の間を通り抜けていくと、行き当たった壁面に「トラベラー」の収納場所を発見。

壁に貼られた絵表示から、ケースに「トラベラー」が仕舞われていることが誰にでもわかりやすく、それぞれ細かく分類されて、異物が入り込まないように、きっちりビニールで覆われて収納されています。
「きっと、こういった整理整頓の仕組みも、手間のかかる細かい作業の効率化に繋がっているのだろうなぁ・・・」
と想像し、あらためて感銘を受けたひとこまでした。
そして、とうとう紡績工場での糸づくりも最終段階。
ここからは、精紡でできたそれぞれの管糸を、まとまった形状に巻きあげていく『仕上げ』の工程です。

機械下部に設置された(オレンジ色の管に巻かれた)糸を、繋ぎ合わせて一本の長い糸にすると同時に、
定めた基準から外れた太さになっている部分、コットン繊維以外の異物、色などが入り込んでしまった欠点部分をセンサーで感知し、
自動で除去しながら繋ぎ合わせ、チーズ(機械上部に載っている大きな糸巻き形状)の状態に仕上げていきます。

糸と糸を繋ぐと聞いたら、わたしたちはつい「結ぶ」ことを思い浮かべてしまいがちですが、機械で繋いだ部分は(画像のG7Zと書かれたグレーのパーツあたり)ほとんど繋ぎ目がわからないレベル。
これを自動で行なってくれる機械があることに驚くとともに、感謝の気持ちさえ湧いてきてしまったKINOTTO。
この工場には、すれ違うたびに気持ちよくご挨拶してくれて、研ぎ澄まされた業務プロセスや整理整頓のもと「真摯に働かれている人々」とともに、
紡績という大掛かりな仕事を上手くこなしていくため、おそらく長い期間をかけて人の手で生み出されてきた頼もしい「機械」たちがいて、
わたしたちのように「着るもの、身につけるもの」をつくる人達を、どっしり支えてくれていたのでした。

仕上げ機から離れる際にそっと振り向いてみると、静かに着々とお掃除してくれているブルーの筒たちが目に入り、つい拍手を送りたい気分になってしまうような人と機械との協働の風景だったのでした。

さて、こうして日々紡がれるたくさんの糸たちは、この後最終チェックを受けるためブラックライトの設置された(右奥の)小さなブースへ。

無事に検品を終えた糸たちは、この先それぞれが求められる「カタチ」となるべく新たなる工場に送られていきます。
※KINOTTOの場合は「カットソー生地」として編み立てられるべく、メリヤス工場へ向かいます。
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これまで4回にわたりお届けしてきた「カットソーをかたちづくる風景」- 紡績工場編 -は、いかがでしたでしょうか?
次回からは、紡績工場でつくられた糸を用いてカットソー生地をつくる工場をご紹介。
メリヤスの産地、和歌山県にある工場から「カットソーをかたちづくる風景 」- メリヤス工場編 – を、お届けしていきたいと思っています。
今後もKINOTTOが「MADE IN JAPANのものづくり」を巡る旅に、お付き合いいただけたら嬉しいです。
カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 3-
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KINOTTOの「カットソーをかたちづくる風景」- 紡績工場編 –
その舞台は、いつもお世話になっている大阪の泉州地域にある紡績工場
「エシカル」や「サステナブル」といった取り組みが
いまほど身近ではなかった頃から
綿花栽培の労働環境などにも配慮した原料調達をしつつ
個性豊かな素材を生み出し続けている会社です
そんな志あるものづくりの達人たちが
「着るもの」の「もと」となる「糸」をつくりあげる現場より
MADE IN JAPAN の日常のひとこまをお届けしています
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世界各地からやってきた個性豊かな原綿が(カットソーをかたちづくる風景 – 紡績工場編 1-)、
『混打綿(コンダメン)』という工程を経て(カットソーをかたちづくる風景 – 紡績工場編 2-)、
だんだん「糸」というカタチに近づいていく様子を、前回の続きから辿っていきたいと思います。
ふんわり解きほぐされ、異物を取り除かれたコットンが次に向かうのは『カード』という工程です。
『カード』の機械を正面から見てみると、こんな雰囲気。

奥にある長方形の壁のような(小さな窓からコットンが覗いている)部分から、何やらガシャガシャと音を立てて動き続ける中間部分を経て、手前からシュルシュルと軽やかに太~いうどんのようなものが飛び出てきます。
この太~いうどんのようなもの、もしかしたら見覚えがあるでしょうか?
こちらが、コットン繊維を寄せ集め、ふんわりロープ状にした束、「スライバー」です。
KINOTTOが初めて「スライバー」と出会ったときの驚きを、なんとかお伝えできればと思い、手元にあった定規や糸と並べてみました。( 2.5 cm × 30 cmの定規です )

いかがでしょうか?
ボリュームたっぷりの「スライバー」は、とにかく見た目のインパクトが強烈。
きっと一度目にしたら、いつまでも記憶に残る迫力のある存在です。

続いて側面に回ってみると、この機械の全貌を確認することができました。
高さのある平たい箱型のパーツからコットンの繊維(混打綿(コンダメン)から来たもの)が送り出され、
大きく厳つい雰囲気の円形部分を通る間に「何か」が行われ、
正面からスライバーが出てくるという仕組みになっているようです。
さて、この『カード』工程で行われる「何か」について大まかに説明してみると、
絡み合ったコットン繊維のひとつひとつをバラバラに解きほぐし、短すぎる繊維や、ここまでに取り除けなかった不純物を除去しつつ、繊維の流れをある程度平行な状態にまとめていく、ということ。
コットンの繊維をバラバラにして平行に・・・なんて、よく分からないなぁと感じたら、
「絡まってしまった髪の毛を、手ぐしやブラシなどで梳かし、最終的に束ねていくような感じ」をイメージしてもらえたら良いかもしれません。

大きな円形部分の先には、何やらメガネをかけた顔のようなパーツが。
(画像の真ん中あたり、横長の細いメガネをかけてイーッと歯をみせた顔のように見えませんか??)
つい立ち止まってじっくりのぞいていると、Mさんがメガネ部分を開いて見せてくれました。

そこでは、薄くて細長いコットンの帯のようなものが段々に連り、ゆっくり動いています。
なんだか不思議な形状と連なりを、興味津々で面白がっていると、
「わたしたちは、これを鎧(ヨロイ)と呼んでいるんですよ」と、教えてくれたMさん。
「へぇ!確かに鎧(ヨロイ)って、こんなパーツがありますもんね~」なんて、武士の服装について会話を弾ませつつ、何だか嬉しい気持ちになるKINOTTO。
紡績工場を熟知した方ならではの、(マニアックな)愛称を教えてもらえたことはもちろん、何より現場に愛着を持っている雰囲気が伝わってきて、
きっと工場での色んな場面にユーモアを交えながら、あれこれ心を配られているのだろうなぁ・・・
と、ほっこりしてしまったエピソードでした。

ついに『カード』工程もこちらが最終段階。
バラバラに解されたコットン繊維が一気に寄せ集められ、
(画面中央でV字型に集まる白いラインは、高速で移動しているコットンの繊維です)
ロープ状の束となった「スライバー」が、真っ赤な缶のなかにどんどん積みあげられています。
ふと我に返って辺りを見回すと、そこは「スライバー」のたっぷり詰まった、赤い缶だらけの場所だったのでした。

さて、ここまで覗いてきた『カード』までは、どんな糸をつくる時にも辿る工程なのですが、
ここからは、KINOTTOの糸に施されているもうひとつの工程『コーマ』をご紹介。
それは、わたしたちのカットソーの魅力のひとつでもある「自然なツヤとちょっぴり上品な雰囲気」をプラスしてくれる、大切な「ひと手間」でもあります。

こちらの機械に乗せられている筒に巻かれたコットンは、『カード』から出てきた繊維を薄いシート状にしたもの。
『カード』でスライバー(カードスライバー)となったコットン繊維の中には、厳密に言えば短い繊維や長い繊維、いろいろな状態の繊維が混ざっています。
『コーマ』は、そのさまざまな繊維のなかから、より長く均整な繊維のみを集め、さらに全ての繊維をより平行な状態にまとめて、新たなる束(コーマスライバー)にしていく工程です。
もっと身近に感じられるよう例えるとしたら、
「大まかに整えていた髪の毛を、より丹念に櫛で梳かし、長さを揃えつつ、艶も出していく」
というイメージが近いかもしれません。

機械の反対側に回って覗いてみると・・・・
見てください、この『コーマ』を終えて出てきたコットンの輝きを!
(特に束になる前の、とろりと波打つような部分から、素晴らしい艶感が見てとれます)
丹念に梳かされ、繊維の方向も均一に整い、ツヤツヤに輝くその姿には目を見張るばかり。

上:「コーマ」後のコットン繊維 下:カード後のコットン繊維
「カードスライバー」と「コーマスライバー」から取り出したコットン繊維を並べてみると、その差は歴然。

上:コーマスライバー 下:カードスライバー
スライバー同士を並べてみても、やはり雰囲気の違いはハッキリと感じられます。
このサラツヤで美しい「コーマスライバー」から、いよいよKINOTTO「カットソー」の「もと」となる大切な「糸」が紡がれていきます。
次回のNOTEに続く
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カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 4- では、
紡績工場ならではの圧巻のスケールで「糸を紡ぐ」場面をご紹介していきますので、どうぞお楽しみに~
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