カットソーをかたちづくる風景 - メリヤス工場編 4 –
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KINOTTOがいつもお世話になっている日本各地の工場を訪ね
MADE IN JAPAN のものづくりの現場をご紹介している
「KINOTTOをかたちづくる風景」
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わたしたちのオリジナルカットソー生地を編み立ててくれているのは
日本有数のメリヤス産地として名高い、和歌山県にあるメリヤス工場
職人さんたちにとっての現場の日常は
すっきり美しく整い、独特の雰囲気が感じられる風景なのでした
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丸編み機の機動力に圧倒されつつ、それに繋がるたくさんの糸の流れを辿ってみたり(カットソーをかたちづくる風景 - メリヤス工場編 2 –)、
いろんな生地を編むためにつくられた、形も大きさも異なる機械の多様さに驚かされたり(カットソーをかたちづくる風景 - メリヤス工場編 3 –)、
メリヤス工場の日常には、KINOTTOにとって興味の尽きないことばかり。
バラエティ豊かな機械が頼もしく働く様子を見せてもらったあと、
ふと立ち止まって、生地を編んでいない(停止している)丸編み機をじっくり観察してみると、
そのパーツの細かさや、針の数の多さにも、あらためて驚かされます。

また、停止している機械にはまんべんなく繊維の埃が積もっていて、
これまでほとんど意識していなかったものの、やはり工場内にはたくさんの繊維が浮遊していることも実感させられます。

この機械を一度分解したら、また組み立てることができるのだろうか・・・?
そんな疑問が浮かんだ矢先、目に飛び込んできたのは、機械をメンテナンスしている職人さんの姿でした。
シュー!シュー!という謎の音を立てながら、何やら熱心に作業されている後ろ姿が目に入ります。
気になってそっと近づいてみると・・・

メンテナンス中の丸編み機は、周囲に張り巡らされていた糸もすっかり外され、主要なパーツも取り除かれて、稼働しているときとは打って変わって、何だかちょっと心もとない佇まい。
作業の邪魔にならないよう気をつけながら、もう少し近づいてみると、
上部にずらりと並ぶ針はもちろん、その下を覆うように設置されたツマミの並ぶ部分や、各所にある糸ガイドまで、ほとんどのパーツが分解されていることが分かり、びっくり。
(こんな無数のパーツからなる機械を、メンテナンスのたび分解したり、組み立てたりしているとは!)
普段は目にすることのない工場で働く人々の手仕事の奥深さに触れ、あらためて頭が下がる思いです。

そして、先ほどから聞こえていたシュー!シュー!という音は、職人さんの手にしていた機材から発せられる噴射音でした。
作業箇所の周辺には繊維のくずが散っていて、どうやら機械の隙間に詰まった繊維を吹き飛ばしながら、掃除を兼ねたメンテナンスをされているようです。

糸から出る繊維の細かさを思うと、どんな小さな隙間にも入り込んでしまいそう・・・
そう考えると気が遠くなるような作業ですが、職人さんにとっては、きっとそれも何気ない日常のひとこま。
黙々と作業をこなす姿に感謝しつつ、また別の場所に向かいます。
少し先で見つけたのは、たくさんの糸を手際よく繋ぐ人の姿。

丸編み機を取り囲むように配置されている糸の設置台に沿って、器用に体勢を変えながら、上下左右の糸を次々と結ぶ様子は、まさに目にもとまらぬ職人技。
あっという間に糸を繋いでいく、その鮮やかな手さばきにすっかり感心してしまいます。

機械のメンテナンスも、機械に糸を繋ぐ作業も、ほんとうに地道な仕事です。
けれど、そんな作業を颯爽とこなす人たちの姿からは、手間を惜しまず、ひとつひとつの作業に真摯に向き合う姿勢が伝わってきて、わたしたちも気の引き締まる思いになりました。
これまでKINOTTOがメリヤス工場で感じていた独特の雰囲気は、丸編み機の佇まいや圧倒的な機動力など、ひと目で感じられる印象にも大きく影響されている気がします。
けれど、じつはそれを動かす人たちが、長い時間をかけて磨きあげてきた技や知識の積み重ねこそが、その雰囲気を生み出す最大の要因だったのだと感じます。
ものをつくる現場では、圧倒的なパワーで稼働する機械を目の前にすると、まるでそれさえあれば、全て上手くいくかのような錯覚を覚えてしまいがち。
でも、視点を変えてみれば、陰で手を動かす人たちの意識や技術が洗練されているからこそ、全てが機械で成り立っているように見えているのかもしれません。
やはりMADE IN JAPANのものづくりは、多くの経験をいかしつつ手を動かしてくれる人々の存在あってこそ。
そんなことをあらためて実感した、メリヤス工場の日常の風景だったのでした。
