カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 2-
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KINOTTOの「カットソーをかたちづくる風景」- 紡績工場編 –
その舞台は、いつもお世話になっている大阪の泉州地域にある紡績工場
「エシカル」や「サステナブル」といった取り組みが
いまほど身近ではなかった頃から
綿花栽培の労働環境などにも配慮した原料調達をしつつ
個性豊かな素材を生み出し続けている会社です
そんな志あるものづくりの達人たちが
「着るもの」の「もと」となる「糸」をつくりあげる現場より
MADE IN JAPAN の日常のひとこまをお届けしています
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原綿倉庫から歩いてほどなく、なだらかな坂を進んで行き着いた先からは、
さまざまな特徴を求め世界中から選び抜かれてきた「原綿」が、わたしたちの暮らしにも馴染みのある「糸」になっていく工程がスタート。
この工場内を熟知した、コットンの達人でもあるMさんにご案内いただきながら、紡績の工程を辿っていきます。
それではまず、こちらの工場で行われている製造工程を、あらためてチラリ。
1 原料(原綿)の輸入と保管
(カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 1- にてご紹介しています)
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2 混打綿(コンダメン)
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3 カード
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3.5 コーマ
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4 連条(レンジョウ)
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5 粗紡(ソボウ)
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6 精紡(セイボウ)
↓
7 仕上げ
相変わらず聞き馴染みのないワードばかりですが、これから全てが明らかになっていくはず!
ちょっとしたワクワク感も胸に、早速「混打綿(コンダメン)」の工程に進んでいきます。
– 2 混打綿(コンダメン) - の風景
倉庫から原料を運び込み、最初に行われる工程が『混打綿(コンダメン)』。

圧縮されどっしりとした塊でやってきた原料の綿が、包装を解かれ、壁際に並べられて出番を待っていました。
『混打綿(コンダメン)』をごく簡単に説明するとしたら、
「ギュギュッーと圧縮されているコットンの塊を、解きほぐしながら、混入している異物を取り除いていく」
という工程。
原料となるコットンは、綿花畑で綿毛を収穫するときには全てふわっとしているのですが、世界各地へと旅立つ際には、かなりの力で圧縮され、運搬や取引に都合の良いサイズに梱包されています。
そんな元の姿とは違う塊となったコットンを、ふわっとした姿を取り戻すまで解きほぐし、原料に付着している葉のカスやコットンの種、その他のいろいろな異物を取り除き綺麗になっていく姿を想像してみたら、なんだか長旅の疲れを癒すためにマッサージでもしてもらっているみたい・・・
なんて、ちょっと(コットンの気持ちなって)ほくほく気分になりかけたところで、思いのほか大掛かりな機械が目の前にあらわれビックリ!

なんと全長約20mもあるという、こちらの長~い機械により『混打綿(コンダメン)』の工程は行われています。
こちらのスタート地点から奥を覗いてみても、終点が一体どこなのか分からないほどの長さです。
まず、手前にあるベルトコンベア部分(スタート地点)にあらかじめ設定された内容の原料を手動で投入。(もちろんその投入バランスは、それぞれ製造する糸の内容により細かく設定されています。)
ベルトコンベアが動き出し、その流れに沿って移動していくと、途中で機械のなかが覗けるようになっている窓を発見。

たくさんのコットンが大きく撹拌されながら機械のなかを移動していくのが確認できます。
左側の窓から見えるベルトコンベアのようなもので引っ張り上げられつつ、自然と右側に落ちてくるような仕組みになっているのか、大量の綿がぐるんぐるんと動いていく様子は圧巻。
このように原料をほぐしながら混入していた異物を見つけて、徐々に取り除いていく仕組みになっているのだそう。

大量のコットンを豪快に解きほぐしていく機械の様子はやっぱり大迫力。
ときどき「手をふれるな」などの注意書きも目に入ってきますが、さすがに迂闊には手出しできない雰囲気です。
機械のあちこちに安全のため消火器が設置してあるのも、コットンを扱う紡績工場ならではの風景かもしれません。

工程が進むにつれ、小さな窓から確認できるコットンがだんだんほぐれてきています。
機械に記された注意書にはしっかり従っているものの、小窓があるとどうしても気になって、しきりに立ち止まって覗いてしまうKINOTTO。
そんな様子に気がついたお優しいMさん、扉のひとつを開けて機械のなかを見せてくれました。

ここは取り除くべき異物が落ちて、溜まっていく場所なのだそう。
開かれた扉のそばまで顔を近づけて覗いてみると、顔面に少し風圧を感じました。
上部にはコットンのカスのようなものがブラブラ揺れていたり、底にはよく分からない何かが散らばっていたり、扉の縁にも細かな塵が積もっていて、確かにしっかり異物を取り除いているようです。

こちらの小窓からは、ますますふわっとしてきたコットンの様子が見られました。
コットンもやっと本来の姿に近づいて、先ほどまでよりイキイキしているように感じるのは気のせいでしょうか?
ふと奥の壁にも目をやると、掃除用具がきちんと整頓されて並んでいる様子が見られ、左側の壁にある絵表示からは、近くに消化器があることもわかります。
工場を案内していただくなかで、密かに感心していたことがあるのですが、
それは、塵や埃の原因となりがちな原料を扱っているにも関わらず、とにかく工場内が整然としているし、各所の道具類がきちんと整えられて、誰にでもわかりやすい状態になっているということ。
そこからは、多くの人が一緒に働く工場という場所で、みんなが気持ちよく動くための配慮を感じると同時に、働かれている方の志の高さも感じられ、KINOTTOの心に残る印象的な風景となリました。

そんな工場での日常の風景にもしきりに感心しながら、わかる人にしか理解できないパーツが並ぶ機械の側面を愛でつつ進んでいくと、そろそろ『混打綿(コンダメン)』の工程も最終段階です。
まるで、空港などで通り過ぎる金属探知機のようなゲートがあらわれました。

この機械は、ここまでの過程で取り除けなかった小さな異物をピンポイントで弾き出す仕組みになっていて、システムに異物と認識され弾き出されたものは、ゲート横に吊り下がった筒状の袋のなかに溜まっていくのだそう。
そして、こまでご紹介してきた『混打綿(コンダメン)』により、ふんわり綺麗な姿になったコットンたちは、また次のあらたな工程へと進んでいくのでした。
次回のNOTEに続く
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カットソーをかたちづくる風景 - 紡績工場編 3- では、
ときどきKINOTTOのイベントなどでもご紹介している、太~いうどんのような形状になったコットンの束(スライバー)なども登場しますので、どうぞお楽しみに~
