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KINOTTO

NOTE

天然素材をめぐる環境とわたしたちのものづくり


先日 – information  KINOTTOからのお知らせ – にてお伝えしました通り、2月より一部商品の価格を変更させていただきました。

日頃から身近な「日常の道具」でありたいと願うなか大変心苦しいお知らせではありますが、近年の世界的気候変動は天然素材を扱うKINOTTOのものづくりにおいても大きな影響を及ぼしており、この判断をせざるを得ない状況となっています。

今回のNOTEでは、その要因(一部とはなりますが)についてもお伝えさせていただくとともに、不躾ではございますが、どうかご理解いただけますようお願いいたします。

ご存知の方も多いかとは思いますが、近年地球規模でさまざまな変化が起こっています。

特に気候変動に関しては、このところの気温の変化などから実感されている方も多いのではないでしょうか。

もともと自然の要因によって育成が大きく左右される天然素材。

特にここ数年リネンの原料となる植物の主な産地(ヨーロッパ地域)の気温上昇は前代未聞の状況となっており、涼しい環境を好む植物へのダメージは大きく、良質な原料の入手困難が続いています。

一方、気温上昇する地域が増えたこともあり、身につける素材としてのリネンへの注目度は近年大幅にアップ。これまでの愛用者のみならず、各地から引くてあまたの状態になっているそう。

また、コットンやリネンなど植物からなる天然素材は、地球環境においてプラスとなり得る存在ではあるのですが、農業従事者は年々減少しており生産量を増やしていくのも難しい状況。

そんなさまざまな要因が絡み合い、これまで想定の範囲内で手に入れることのできた良質な素材は、もはや想像以上に手に入りにくい貴重な存在となってきています。

もちろん、世界的なエネルギーコストの上昇も頭を悩ませる大きな問題のひとつです。

これらの状況を身近な問題として捉えなおしていくにつれ、KINOTTOとしては「限りのある資源を大切に」という意識をあらためて肝に銘じました。

そして、良質な天然繊維となる植物の育成環境を守る行動を日々意識しつつ、ものづくりに関わる人々の健全な暮らしにつながる選択を心がけ、

より長くご愛用いただける誠実な製品をつくりだしていくことが、これまで以上に重要な意味を持っていくのではないかと強く感じています。

これまで常に天然素材とともにものづくりを続けてきたわたしたちにとっても、昨今の急激な変化は経験したことのないものばかり。

この先にもまだ見ぬ変化が訪れるかもしれませんが、自然素材が素晴らしいものであり、暮らしに欠かせないものであるとの信念はやはり尽きることはありません。

KINOTTOは、今後のさまざまな変化にもできる限りしなやかに対応しながら、より魅力的な「日常に寄り添う道具」であるべく、真摯にものづくりと向き合っていきたいと思っています。