いろんな国のいろんな場所で
こんにちはKINOTTOです。
NOTEを覗いていただきありがとうございます。
『いろんな国のいろんな場所で』は、旅先で出会ったさまざまな国の暮らしや風景に、写真を通じて再訪問している旅のアルバムみたいなコンテンツ。
これまで、いくつかの場面とともにお送りしてきたボリビアの旅も最終回。
旅の最後に辿った道のりでは、どんな風景に出会ったのでしょうか?
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真っ青な空、照りつける太陽、見渡す限り純白の大地が続くウユニ塩湖。
こんな過酷そうな環境にも生き物はいるのだろうか・・・?
素朴な疑問が頭をよぎります。
ちょうどそんなタイミングで、「近くにちょっと変わった島がある」と聞きつけて、早速向かってみることに。
思わず「えーっ!?」と驚きの声をあげ、ついつい笑ってしまった島の風景がこちら。
そこらじゅう巨大なサボテンがニョキニョキ。見渡す限りがサボテンだらけ。
塩湖内部の島に、突如こんな巨大な植物が大群で自生しているなんて、自然とは本当に不思議で興味深いものです。
聞くところによると、このサボテン達の成長するスピードは1年に約1センチ。
12メートル以上のものも確認されているというから、その年齢は1,200歳越えということに。
日本の歴史で言えば平安時代頃から生き続けているという事実に、あらためてビックリ。
おそらくこちらがその長寿サボテン。
圧倒的なその姿。
周りのサボテンも恐れ慄いているように見えるのは気のせいでしょうか?
この島には、他にもこの環境に適応し花を咲かせている植物がチラホラ。
どんな場所でも力強く生き抜こうとする姿には、とてつもないパワーを感じます。
静かながらも逞しいその佇まいから、何やら励まされるような心強い気持ちになって、塩湖内の旅は終わりを迎えたのでした。
すっかり満足した塩湖からの帰り道。
車窓から風景を眺めていると、少し先に何か動くものが・・・
おわ!なんと野良のビクーニャ※ です。
(しかも近い)
(※ アルパカの親戚にあたる動物 → 興味のある方は「ウユニ2」 ー ガイドさんから聞いたビクーニャのこと ー の場面へどうぞ)
こんな間近で観られるなんて嬉しすぎてソワソワ。
(しかもカメラ目線)
この辺りで生きていくのはかなり過酷に感じるけれど、動物たちも逞しく暮らしているのだなぁと、あらためて感心するばかり。
道すがら、「塩の加工場」なるものが見えてきました。
民家と繋がっているようなので、塩湖付近の住人の生活もちょっと覗けたりして?などと、ワクワクしながら平屋の連なる建物へ。
よく見ると壁は塩のブロックでつくられているようです。
作業場の隅には四角く切り出された塩の塊が積みあげられ、壁際には無造作に粉末の塩が盛られています。
粉末状のものは、精製して食塩に加工し、その場で袋詰めして販売しているのだそう。
小さなビニール袋に目分量で食塩を詰め込み、バーナーの直火で炙って(ビニールを溶かして)封入。
ワイルドな工程に少し驚きつつも、手慣れた作業の様子には見入ってしまいます。
「世界一高い場所で作られる食塩だから、環境汚染などの影響もなくキレイで美味しい」というのが、封入実演販売の売り文句。
(ここでは、どうやら観光客向けにも食塩を販売しているようです)
手にした真っ白な塩は、確かに粒子が細かくとても綺麗で、しっかり濃密な味でした。
作業場の外に停まっていた車には塩が満載。
心なしか後ろのタイヤが潰れ気味なのが心配ですが、積めるだけ積んで運びたい気持ちが溢れているようで、なんだか微笑ましくもあります。
塩湖付近の人々が暮らすこの場所は、どこかの海辺の街のように金属の道具類が錆びていたのが、とても印象的でした。
おわり
ラパスから始まりウユニまで続いたボリビアの風景は、いかがでしたか?
旅人が実際に触れることができるのは、きっとそこでの暮らしのほんの一部。
でも、さまざまな場所で出会った魅力的な人や風景、心揺さぶられた経験は、密かに心の片隅にずっと留まっていて、いつもの暮らしや思考の中に、ささやかながらも素敵な影響を及ぼしてくれているのでは・・・
そんなことに思い当たっている今日この頃なのでした。
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「いろんな国のいろんな場所で」
旅先では、開放的な気分を味わえるとともに、未知の場面に出会うチャンスもたくさん潜んでいて、
そんな(普段とは違う)新しい世界に触れられるのも愉しみのひとつ。
実際に目にするまでは全く想像もしていなかったことが、ふと目の前に現れる面白さ。
ありふれたものでも、扱われ方が斬新に感じたり、
その土地ならではの習慣や美意識が自然とあらわれていて、ハッとさせられる風景。
さなざまな暮らしに興味深々な「KINOTTO目線」の旅のアルバムを見返してみたら、
見慣れた毎日とはちょっぴり違う、新鮮な日常で溢れていました。
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『いろんな国のいろんな場所で』ボリビア編
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この後はどんな旅のアルバムページが開かれるのでしょうか?
またいつかお会いできる日まで、どうぞお楽しみに~