いろんな国のいろんな場所で
こんにちはKINOTTOです。
NOTEを覗いていただきありがとうございます。
『いろんな国のいろんな場所で』は、旅先で出会ったさまざまな国の暮らしや風景に、写真を通じて再訪問している旅のアルバムみたいなコンテンツ。
今回も引き続きボリビア、ウユニ旅のページを開いていきます。
この土地の暮らしの一部でもある広大な塩湖の風景は、一体どんな表情を見せてくれるのでしょうか?
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ウユニ塩湖へ向かう旅人は、ツアーに参加したり現地のガイドさんに車で連れて行ってもらうのが定番です。
塩湖内には道がないので車の移動がとても難しく、広大すぎる面積のため土地勘のない人の単独行動はとても危険(無理)なのだそう。
そこで旅の拠点となっているのがウユニの街。
なるほど昼間の繁華街が閑散としていたことに、いま納得。(旅人はもちろん、街で働く人たちもガイドやドライバーとして塩湖に行っているのです。)
ウユニ塩湖は、迷っちゃうほど広いのか~
地理に疎いKINOTTOは、のんきに驚いていたのだけれど、後々その面積を知ってびっくり!
なんと東京都の5倍もの広さなのだとか。(全都道府県で7番目に広い岐阜県とほぼ同じ、四国の半分以上にもなる面積なのです!)
それは確かに迷ってしまいます。
街からしばらく離れると、窓の外の風景に少し変化が。
茶色く乾いた大地の先が、ほんのり白くなっています。どうやら塩湖に近づいてきたみたい。
おや!?何か動物がいる!(写真の左下のあたり)
かわいい~
何あれ!アルパカ?リャマ?
風景に溶け込みつつも存在感ある謎の動物を発見し、一気に車内が沸きたちます。
ガイドさんはそんな様子を見て笑いながら、早速その動物について詳しく説明してくれました。
「ビクーニャ」という名前の動物で、アルパカとかリャマに似た種類であること。
警戒心の強い性質なので、車の通る道の周辺にいるのは珍しいこと。
その「毛」はとても柔らかく貴重なため高級品であること。
昔、乱獲されて数が減ってしまったけれど、いまは国で保護されている動物だということ。
ビクーニャ・・・
ぜひ一度もう少し近くでお目にかかりたいものだなぁ〜
すでに姿の見えなくなったビクーニャにすっかり心を奪われているKINOTTOをよそに、車はあっという間に塩湖エリアに突入!
地面の色も塩の混じったグレーから、あっという間に真っ白に。
不意打ちの急展開に驚きつつも、観光地とはいえ塩湖が自然の一部であることをひしひしと感じます。
雲ひとつない青空とのコントラストも相まって、白が眩しい~
強烈な日差し。それを容赦なく反射する真っ白な塩の大地。そんな風景を車で走り抜けていくのはとても爽快です。
しばらくその風景に見入っていると、表面が六角形模様になっているゾーンが出現しました。
これは塩湖が雨季から乾季に入り表面が乾いてくると見られる現象なのだそう。
なんとも不思議な規則性を感じる模様に、うっすらと恐怖を感じるとともに自然の偉大さに目を奪われます。
しばらくすると、遠くに小さなピラミッドのようなものがたくさん広がっている場所が。
よく見るとその側には車や自転車(!?)も止まっています。
ここは一体何をしている場所なのでしょうか?
近づいてみるとそれは塩の採掘現場。
塩湖の表面を削り、こんもりと小さなピラミッド状にして乾かし、乾いた部分からトラックに乗せて運んでいる模様。
塩の畑?(種を蒔いたりはしないけれど)みたいに見えてなんだか愉快です。
と、このとき初めて車の外に出てドッキリ。
雪原のような風景からすっかり油断していたのですが、目に入る雰囲気と日差しと気温のバランスが大きく違っていることに、すっかりアタフタしてしまいます。
この場所は標高3,700mの高地に位置しているので、気温は低め。体感的には寒いのだけれど、日差しで肌が焦げるような感覚は凄まじく、素肌を無防備な状態にしていたら、いつの間にか水膨れになってしまうほど強烈なのです。
早速準備してきた夏用の帽子、サングラス、日焼け止め、UVリップクリーム、ダウンジャケット、カイロ、長靴をフル装備。
日焼け対策の帽子と寒さ対策のダウンジャケット、冷え防止のカイロと日差し除けのサングラス。
普段の暮らしにおいてはチグハグに感じてしまうアイテム達も、ここではガッチリ協力体制。しっかり持ち主を守ってくれたのでした。
あ、うっすらと水の張ったエリアもあります。
雨季が終わり乾季に入ってしばらくした頃に訪れたので、水の張った風景は見られないのかと思っていました。
「いまの時期でも水の溜まりやすい場所を知っている熟練のドライバーと一緒なら、乾いた状態も水のある状態もどちらも楽しめるんだよ。日本人は、水のある塩湖が好きでしょ?」と、ガイドさん。
どうやら出発前にそういうドライバーさんと交渉してくれていたようです。
ちなみに、塩湖に水の張っている雨季に訪れるのは日本人が圧倒的に多く、欧米など多くの国の人々は比較的乾季にやってくるのだとか。
ふと足元に目をやると、そこには綺麗な塩の結晶が。
キラキラと輝く様子に目が釘付けになると同時に、四角い結晶の集まりに、やはり塩なのだなぁと実感。
シャリっとした(沈み込まない)踏み心地もやはり新鮮です。
見渡す限り真っ白な世界は単調なようではありますが、全く退屈しない静かな自然の迫力。
抜けるような空の青さ、それを反射して湖面が輝く様子は時間を忘れてしまう美しさです。
日が暮れてきました。
空の変化に呼応するように湖面も変化、その景色に包見込まれるような圧倒的な一体感。
誰もが地球の一部であると感じられる(思い出させてくれる)心に染みる夕暮れなのでした。
つづく
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「いろんな国のいろんな場所で」
旅先では、開放的な気分を味わえるとともに、未知の場面に出会うチャンスもたくさん潜んでいて、
そんな(普段とは違う)新しい世界に触れられるのも愉しみのひとつ。
実際に目にするまでは全く想像もしていなかったことが、ふと目の前に現れる面白さ。
ありふれたものでも、扱われ方が斬新に感じたり、
その土地ならではの習慣や美意識が自然とあらわれていて、ハッとさせられる風景。
さなざまな暮らしに興味深々な「KINOTTO目線」の旅のアルバムを見返してみたら、
見慣れた毎日とはちょっぴり違う、新鮮な日常で溢れていました。
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次回は、塩湖周りの生き物たち。
まるで塩の楽園という風情のこの土地で、人間だけでなく植物や動物にも出会えるのでしょうか?
どうぞお楽しみに~